【新春!おみくじバトル】ジャイアニズム対面構築
こんにちは、UGです。
今回は「新春!おみくじバトル」という公式大会についての記事です。
成績はあまり振るいませんでしたが、自爆事故が2桁とあまりに多く、構築は強かったように感じたので記事にしました。
【目次】
【ルール】
・使える技は「ゆびをふる」のみ
・禁止伝説禁止
・禁止特性なし(「のろわれボディ」「プレッシャー」はわるあがきを強制できるので禁止にされがち)
・シングル63
・持ち時間7分試合時間20分
というものです。これは1vs1のAボタン連打ルールが浸透しているゆびふり大会の中ではかなり異質で、
・有利対面にするため、マイナス効果を消すためなどの理由で基本サイクル戦になる。
・ゆびふりは1vs1でも基本5分はかかる長期戦で、交代も多いためTODが基本。
・交代だけしていた方が勝率が高い場面もある。
と、構築、選出読み以外の戦略性も高いものとなっています。
激昂!台パンバトルとか言った方がそれっぽい。
【構築】
・ヨノワール@たべのこし プレッシャー のんきH228A28B252
H:16n+1(奇数でたべのこし効率最大)かつ6n-1(ゴツゴツメット効率最小)。
B:特化。
D:余り。
ゴースト+超耐久+たべのこし+プレッシャーによって、火力に大きく振っているポケモンでもなければ、ダメージを与えるどころかどんどん回復していく確率が高く、その上でPPを大量に削り、火力まであるというぼくのかんがえたさいきょうポケモンみたいなやつ。
HAにしたこだわりハチマキやゴツゴツメットも強いものの、サイクル戦、タイプ、特性の全てとシナジーのあるたべのこしが一番技の出に左右されにくく、汎用性が高いと考え採用。
自爆や一撃技、タイプ一致の最大打点などがなければ、試合の前半から後半、PP切れた後まで終始活躍しており、間違いなく今回のルールの最強ポケモンだと思えた。
構築の核なのでこいつがまともに機能できれば勝つし爆発したら負ける。
選出率1位(45/45)
・カビゴン@ゴツゴツメット あついしぼう ゆうかんA252B252C4
A:特化
B:ぶっぱ
C:余り
特化ヨノワール以上の総合耐久、特化ヨノワール以上の火力を兼ね備えた対面最強ポケモン。おそらくヨノワール、ピクシー以外の全てのポケモンに対面有利なので他のポケモンをひたすら殴る枠。ゴーストには効かないが、数が最大のノーマル技を一致で使えるのも強力。ゴーストタイプが多いため、ゴースト技最強クラスの「ゴーストダイブ」「シャドーダイブ」をダイマックスなしに無効にできるのも地味に強い。
ゴツゴツメットはこだわりハチマキと一長一短だが、
・自分が交代を多用する場合に強力
・特に高耐久ポケモンに強い。
・技の出に左右されにくく安定してダメージを稼げる。
・相手が技を使わなければ機能しない。
・ピクシーに効かない。
こだわりハチマキ:
・相手が交代を多用する場合に強力
・特に低耐久ポケモンに強い。
・技の出への依存度が高く、良くも悪くも振れ幅が大きい。
・トップクラスに強い溜め技やあばれる系の技が失敗する。
というイメージのため、ヨノワールとの相性、安定性、トップメタへの対面性能を求めてゴツゴツメットにした。
全人類ゲンガーを使っていたのでハチマキの方が良かったかもしれない。
特性は発動確率の高い「あついしぼう」にしたが、効果量の大きい「めんえき」も強い。どちらとも違った勝ち筋を拾えるため好みの問題な気がする。
3vs3では腐った場面がなくシンプルに強かった。
選出率1位(45/45)
・オーロンゲ@ジャポのみ わるいてぐせ ゆうかんH244A4B252D4C4
H:奇数で最大
B:ぶっぱ
ABD:4振り
S:ミラー意識で最遅
前述の通り、今回のルールではたべのこしとヨノワールが最強だと思っているためそのメタとして採用。持ち物を奪えば大きなアドバンテージが得られることは言わずもがな、奪う前に行動を牽制し、自分のヨノワールだけ自由に行動できるのも強力。
「たべのこし」を奪った後は火力が重要、交代を多用するパーティーであるといった理由から「ジャポのみ」を使用。1回も見なかったが後述のくっつきバリピクシーに不利になり過ぎないのもこちらが勝る。耐久をDに回して「アッキのみ」でオーロンゲが居座って殴るでも強い。
マジックガードピクシー(フーディン)に対して効かないのだけ注意。
若干耐久に不安もあるが、持ち物奪取という相手の動きを強く牽制し、自己だけでなく後続も相対的に強化できるオンリーワンの性能、高い火力によって大活躍してくれた。つよい嫌がらせメガネ。
何故か選出してくる相手は少なかったが、ほぼじゃんけんになるヨノワールカビゴンのミラーマッチの安定性を底上げしてくれるこのポケモンの存在は、今回のルールの運要素を削ぐ上での最重要要素だったように思う。
選出率3位(39/45)
・ゲンガー@くろいヘドロ のろわれボディ のんきH252B252D4
H:ぶっぱ。奇数かつ6n-1。
B:特化
D:余り
えらいけどえらくないポケモン。
強い点:
・「くろいヘドロ」を使えるどくタイプ。
オーロンゲに押し付けると毒になるたべのこし。たべのこし以上の最強アイテムと言える。出されたらほぼ負けのどくびしを回収できるのも強み。
・特性「のろわれボディ」
1vs1での最強特性。今回は相手を交代させたい時のストッパー(?)的な役割が主となる。
自分の行動回数を増やすことができ、道具とのシナジーもある。バインド技を致命的にもできる。
・ゴーストタイプ
多くの技を無効にできてバインドされない。鋼と並ぶゆびふり二大最強タイプ。(鋼は今回禁止のジラーチのみ)
弱い点:
・低火力低耐久なため強力な道具特性を生かしにくく、対面性能はあまり高くない。
(特殊技は出にくくダメージの期待値が低い。)
火力、対面性能の低さを嫌ってあまり選出しなかったが、オンリーワンの性能なので戦略の幅が広がりそう。オーロンゲ選出をほとんど見なかったので見せポケとしてはかなり機能していたのかもしれない。
選出率4位(3/45)
・サマヨール@しんかのきせき プレッシャー のんきH252A252B
H:ぶっぱ。16n-1(定数ダメージ全般最低)
A:ぶっぱ。
B:余り。
劣化ヨノワール。おそらくゴツメを持たせた方が強いがカビゴンに持たせてしまったので輝石。十分強いと思うがヨノワールと役割が被るのでほとんど選出せず。3体に別々の役割があった方が行動の幅が広がって強いように感じたのでこの枠は後述のピクシーの方が良かったはず。
選出率5位(2/45)
・カイリキー@こだわりハチマキ こんじょう ゆうかんH252A252B4
H:ぶっぱ。6n-1。
A:特化。
B:余り。
ゲンガーのような低耐久に強い超火力ポケモン。運が良ければ全てを破壊できる。
ヨノワールやカビゴンには分が悪いので相手のポケモン全員のBが低いパーティーにだけ選出したがいなくてもよかった。
選出率6位(1/45)
他候補
・くっつきバリマジックガードHBピクシー
おそらく最強のオーロンゲメタ。ゴツメ牽制にもなりそう。
マイナー過ぎるので説明すると、くっつきバリは持ち物のない相手から接触技を受けた時に相手に移り、毎ターン1/8削られるアイテム。
アッキ/持ち物なしオーロンゲかオーロンゲで奪ったポケモンに押し付けが可能。
ゲンガーは回復効果が強力だが、こちらはオーロンゲ以外にも効き、後出しから能動的に押し付けができるのが利点。
特性の仕様上オーロンゲからピクシーへ返されることがなく(返した直後に奪い返す)、押し付けに成功すれば超強力。
押し付けられなければ対面性能は低いがかなり可能性を感じる。思いついたのが開始直前で未知数だったため採用までは至らなかったが、今となってはすべきだったと思う。
・きょううんピントレンズHAキッス
カイリキーと役割は同じだが、期待値を計算したらカイリキーの方が上だったので見送り。耐久が上で急所の選択肢が広がるこっちの方が強いかもしれない。
相手が耐久積んでるときに強いがゲンガーの方がやれることは広そう。後続に負担をかけていくなら。
・HBハピナス
温存してTODかPP枯らす用。行動の選択肢が減ること、2体だけで回すとサイクルに不利になりそうだったこと、そもそも単体でも強いカビゴンのHPが高いことから不採用。ヨノワールがきちんと機能していれば相手を三体目まで持っていけるので相手をしていてそこまで脅威に感じなかった。
・とつげきチョッキ持ち
オーロンゲ超ピンポイント対策。手癖でないオーロンゲもそれなりにいそうなこと、選出に手癖オーロンゲがいなかった場合や相手がきちんとオーロンゲの目的を「たべのこし」に絞っている場合に弱すぎるので見送り。後出しから能動的に発動させられるくっつきバリの方が圧倒的に強そう。
【選出・立ち回り】
相手のパーティーの火力が全体的に低め→ゲンガー
相手のパーティーのBが全体的に低め→カイリキー
共通項目
・開始時間と相手のPPはきちんとメモする。
・HPが危うくなったり、自分に不利な効果がかかっている場合交代。
・相手に有利な効果がかかっている場合「プレッシャー」や「のろわれボディ」で交代を誘発。火力が上がっている場合は「ダイウォール」も考慮。
・圧倒的に有利なわけでもなければ基本的に指を振っていた方がメリットが多い。(自爆技を引く確率よりも相手にとって致命的な技(設置技、毒、火傷、高火力技、一撃技など諸々)の方が圧倒的に多く、低火力でなければダメージレースも有利になるため。)
・逆に圧倒的に有利な場合はお互いの使う技が少ない方が有利。
・相手に永続的な設置技や継続ダメージがある場合は相手の使う技が多い方が良い。
・「ダイウォール」は基本的に溜め/あばれる系統用に温存。最後の一匹相手に「プレッシャー」で使うのはOK。
・色違いの方が時間をかけやすく有利。(通常色も試行回数が多くなるという利点があるものの、意図的に相手の試行回数を減らせる方が重要。)
あとはほとんどの試合で使った
の回し方だけ大まかに書きます。
1.カビゴン先発。
2.初手ヨノワールに交代。相手の選出・行動パターン・道具を把握できるまで二体でサイクルしながら指振り。
※相手にオーロンゲがいる場合には、選出にいないことが確定する/道具が奪われるまでヨノワールで指を振らない。逆に確定していたらヨノワール中心に指を振る。
3.相手のたべのこし高耐久orヨノワールが指を振るタイミングでオーロンゲに交代。
4.相手が交代したらオーロンゲ交代。高耐久orヨノワールが指を振りそうな所まで指を振る。
5.オーロンゲで奪えたらつよい!
オーロンゲのHPが危なくなるまで続けますが、1/4まで削れたのが2試合、自爆一撃技などのない他全試合で奪えているので基本これで問題ないはずです。
ほとんどはカビゴンヨノワールゲンガーの並びと当たりましたが、相手の交代を誘発するオーロンゲとゲンガーではオーロンゲの方が攻撃性能が勝ること、最強ポケモンであるヨノワールを基本的に終始自分だけ効果的に動かせることからオーロンゲ側の方が有利だと思っています。
【知識として重要な仕様】
思い浮かんだもののまとめです。知っているものも多いと思います。
・TOD判定は「残ポケ数」>「残ポケのHPの合計/3匹のHP合計」によって決まる。
基本TODの今大会の最重要項目。
・「プレッシャー」の効果は、「プレッシャー」持ちのポケモンを含む対象を取る技のみに、技の処理が終わった瞬間に発動する。行動できていれば技が失敗した場合にも適用される。
自分や自分の場など相手を含まない技や、技で特性が変化した瞬間には発動しない。
・ゴーストタイプはバインド状態(交代不可能)にならない。
PP切れや「のろわれボディ」と合わされても「わるあがき」を強制されずに済む。継続ダメージ技から抜けられるのも強い。
・「ふういん」は自分に掛かる効果なので交代すると消える。
相手全員にわるあがきを強制し続けられる強力な技だが、ゲンガーやヨノワール、ゴツゴツメット持ちのサイクルで対応できなくもない。
・「みかづきのまい」「いやしのねがい」の回復効果は、回復できる要素のあるポケモンが初めて出た時まで保留になる。
残り2体とも満タンの場合でも片方のHPが削れてきたら交代→再度交代で全快にできる。
・「どくびし」はゲンガーを出せば回収できる。
・「まきびし」「どくびし」は浮いているポケモンには効果がない。
・「ゴーストダイブ」「シャドーダイブ」は「ダイウォール」で防げる。「みらいよち」「はめつのねがい」は防げない。
・ダイマックス中にPPが切れている場合にも「わるあがき」になる。
【結果】
31勝14敗
最高1705 最終1684 110~120位
結果を残せていない自論なので説得力はありませんが、少しでも参考になれば幸いです。